旅裝束たびしやうぞく)” の例文
新字:旅装束
去程さるほど同心どうしん原田大右衞門松野文之助まつのぶんのすけの兩人いづれも旅裝束たびしやうぞくにて淺草三間町の自身番へ來りければ虎松も豫々かね/″\申付られしこと故支度したく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
吾妻屋へ旅裝束たびしやうぞくの儘で行つた平次は、内外の樣子を念入りに見た上、一人々々を呼び出して、離屋の二階で調べました。
かつ渡世とせいいたすなり何ぞ御用ならば上り給へと申をさいはひに草鞋わらぢぬいあがるに未だて居たる權三をおこし右の事をはなせば早速さつそく起出おきいでかほあらひ見るに十四五の若衆わかしう旅裝束たびしやうぞくなれば駕籠かご相談さうだんと心得て挨拶あいさつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)