“方途”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうと60.0%
ほうず40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清洲御立おたちの後、風説頻りと行われおり候、御帰国の方途ほうとわけて御細心に、路上の変異くれぐれおん備被遊そなえあそばさるべく候
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宇治は欝々うつうつとうなだれて方途ほうともなく無茶苦茶に歩いた。道は再び密林に入った。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
こうなると、どこまで下司にできているか方途ほうずが知れない。俺もよけいな暇潰ひまつぶしをしたようなものの、そんな奴かと思ったら、やっと諦めがついたよ
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
……どちらを向いてもお金のることばかりで、方途ほうずが知れません……実りが悪いし、種物を売り出せば幾度も税金を掛けられ、元を削って売らなければ腐れるばかりです
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)