“新身(あらみ)” の例文
人を盲目(めくら)と思うとる。最初から試し斬りの切柄かけた白鞘の新身(あらみ)の脇差を引付けて、物を訊く法があるものか。
これは多く田舎出の侍が新身(あらみ)の刀を試すとか、経験のために人を斬るので、夜中人通りの淋しい処に待ち構えて通行人を斬った。斬られるのは大抵平民であった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
それごらんなせえ、その下にブラ下がっている細引が、まだ買立ての新身(あらみ)じゃあございませんか
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
近ごろの新身(あらみ)御供は四日前に二人。安針町の大工の出戻娘お滝と本船町三寸師の娘お久美。
新身(あらみ)の刀を試すといって居やアがるから、ヒョッとして彼様(あん)な奴が持って居めえもんでもねえから、己が一番あの侍(さむれえ)のところへ飛び込み、殴り付けて、あの刀をふんだくるから
右手には新身(あらみ)の一刀、灯を受けて焼き金のごとく凄まじく光ります。
いでや新身(あらみ)の切れ味見せて、逆縁の引導(いんどう)渡し呉(く)れむと陣太刀(じんだち)長(なが)やかに抜き放ち、青眼に構へて足法(そくほう)乱さず、切尖(きっさき)するどく詰め寄り来る。虹汀何とか思ひけむ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
右手には新身(あらみ)の一刀、灯(あかり)を受けて燒金の如く凄まじく光ります。