トップ
>
新発意
>
しんぼち
ふりがな文庫
“
新発意
(
しんぼち
)” の例文
旧字:
新發意
この
一聯
(
いちれん
)
の前の二句は、初心の
新発意
(
しんぼち
)
が冬の日に町に出て
托鉢
(
たくはつ
)
をするのに、まだ
馴
(
な
)
れないので「はち/\」の声が思い切って出ない。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
小説の第一幕から
新発意
(
しんぼち
)
の法衣姿で、読者に紹介しなければならぬので、その点だけでもあらかじめ説明しておく必要があるのである。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
正行の弟の
正時
(
まさとき
)
、和田
新発意
(
しんぼち
)
、同新兵衛、紀ノ六左衛門、楠木将監らのほか、正成の代からの旧臣、八木ノ入道法達だの、安間了現なども
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と店先を人々と
混
(
まじ
)
って、網代の笠を冠った
新発意
(
しんぼち
)
が、その笠をかたむけおきたを見ながら、足を早めて通って行った。
一枚絵の女
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その前に香華を手向けて礼拝を遂げた老僧と
新発意
(
しんぼち
)
二人。老僧は金丸長者の後身
友月
(
ゆうげつ
)
。新発意の一人は俗名銀之丞こと
友銀
(
ゆうぎん
)
、今一人は千六こと友雲であった。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
同じような
新発意
(
しんぼち
)
の坊主頭で、衣装足ごしらえ、長脇差、すべて俗体であるのに、頭だけを丸めて、これは茂太郎の眼で見なければわからないが、そう言われて見ると
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
従う者は池田放善坊という
新発意
(
しんぼち
)
ただ一人。余は時々サムライがイヤになる。自分がサムライであることも、サムライの顔を見るのもイヤになることがあるのだ。この日は特にそうだった。
決戦川中島 上杉謙信の巻:――越後守安吾将軍の奮戦記――
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
僕は、おまえのような……
新発意
(
しんぼち
)
から、そんな Profession de foi(信仰告白)を聞くのが大好きなんだ。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
ここで
首座
(
しゅそ
)
は、長者に代って九花の
度牒
(
どちょう
)
を法座にささげ、
新発意
(
しんぼち
)
魯達のために、願わくば“法名”を与えたまえと
請
(
こ
)
う。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ずっと離れた石燈籠の裾に、
襤褸
(
ぼろ
)
のように固まって始終を見ていた、
新発意
(
しんぼち
)
の源空は呟いた。
一枚絵の女
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
アリョーシャ、まっすぐに見て御覧、僕もやっぱりおまえとちっとも変わりのない、ちっぽけな子供なのさ。ただ
新発意
(
しんぼち
)
でないだけのことさ。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
「すなわち楠氏の一族にあたる和田
新発意
(
しんぼち
)
の正しい後胤、和田
兵庫
(
ひょうご
)
と申す者。……」
弓道中祖伝
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それがすべて玉砕してしまい、正行、正時、和田
新発意
(
しんぼち
)
、そのほか附き従う一族旗本、正成いらいの旧臣たちも、すべて
雲霞
(
うんか
)
のごとき敵中に没し去ッたきりふたたび帰って来なかったのだ。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
牛頭山医王院
(
ごずさんいおういん
)
の
大伽藍
(
だいがらん
)
では、正行、正時を中心として、一族の
楠木将監
(
くすのきしょうげん
)
、和田
新発意
(
しんぼち
)
、舎弟新兵衛、同紀六左衛門の子ら、野田四郎とその子ら、
関地良円
(
せきじりょうえん
)
などが、翌日も、翌々日も、軍議であった。
日本名婦伝:大楠公夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おい、
新発意
(
しんぼち
)
。なぜ坐禅でもしないのか」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
発
常用漢字
小3
部首:⽨
9画
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“新発意”で始まる語句
新発意奴