断定だんてい)” の例文
旧字:斷定
泥烏須デウスが勝つか、大日孁貴おおひるめむちが勝つか——それはまだ現在でも、容易ようい断定だんていは出来ないかも知れない。が、やがては我々の事業が、断定を与うべき問題である。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ケンが追いついてきて、そのされこうべを手にとってみて、これは伯爵のものではないと断定だんていした。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
人々の所見しょけんおのずからことにしてみだりに他より断定だんていするを得ず。
「そうともいえない、とにかくいろいろやってみた上でないと、断定だんていはできない」
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「いや、わしはまだそこまで、はっきり断定だんていしてないよ。とにかく、もっとそばへいって、よく調べた上でないと、なんともいえないが、そういうことも、頭の片すみにおぼえておくといいね」
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「すると、痣蟹が吸血鬼だという君のいつかの断定だんてい撤回てっかいするのだネ」
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかるにカスミ女史は、何を証拠しょうこに、断定だんていしたのであろう。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)