“泥烏須”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
デウス50.0%
でうす50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの幻にどんな意味があるか、それは彼にはのみこめなかった。しかしあの幻を見せたものが、泥烏須デウスでない事だけは確かだった。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
三十分ののち、彼は南蛮寺なんばんじ内陣ないじんに、泥烏須デウスへ祈祷を捧げていた。そこにはただ円天井まるてんじょうから吊るされたランプがあるだけだった。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
が、畑の後へかくれて、容子ようすうかがつてゐた牛商人の耳へは、悪魔のこのことばが、泥烏須でうすの声のやうに、響いた。……
煙草と悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)