斎藤茂吉さいとうもきち)” の例文
ところが最近に寄贈を受けた「アララギ」の十一月号を開いて見ると、斎藤茂吉さいとうもきち氏の「大沢禅寺だいたくぜんじ」と題した五首の歌がある。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
斎藤茂吉さいとうもきち博士の『金槐集私鈔』をはじめとして、その後の多数の論究はことに実朝を顕した点で忘れることの出来ないものであり、最近では
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
煙を揚げる英吉利イギリスの船。「港をよろふ山の若葉に光さし……」顱頂ろちやう禿げそめた斎藤茂吉さいとうもきち。ロテイ。沈南蘋しんなんぴん永井荷風ながゐかふう
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
このあいだも、斎藤茂吉さいとうもきち博士の随筆中に、武子夫人がいきていられたうちは書かなかったがと、ある田舎いなかへいったら、砂にとった武子さんのはいせきぶつを見て
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
斎藤茂吉さいとうもきち氏のミュンヘン雑記や、室生犀星氏の文学を包囲する速力、三木清みききよし氏の啓蒙文学論、河上肇かわかみはじめ氏の第二貧乏物語、ピリニヤークの狼のおきてなどと云ったものは
文学的自叙伝 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
けれどもこの歌はとうの昔にもう斎藤茂吉さいとうもきち君の歌集に出てゐるのに違ひなかつた。それから又彼等の或ものは僕の支那へ出かけた留守るすに僕に会ひに上京した。
変遷その他 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
斎藤茂吉さいとうもきち氏の「赤光しゃっこう」の歌がわれわれを喜ばせたのはその歌の潜在的暗示に富むためであった。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
或は亜鉛塀トタンべいめぐらした工場である。或は又見すぼらしいバラツクである。斎藤茂吉さいとうもきち氏は何かの機会に「もののきとどまらめやも」と歌ひ上げた。しかし今日こんにち本所ほんじよは「ものの行き」を現してゐない。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)