トップ
>
斃
>
くたば
ふりがな文庫
“
斃
(
くたば
)” の例文
生煮えの
葛湯
(
キッセリ
)
で
汝
(
うぬ
)
の親爺が息をつめて
斃
(
くたば
)
つてしまやあええ!——往来で乱暴を働らいたり、碌でもない歌を作つて唄つたりしをつて……。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
友「はい/\此のお村に
誑
(
ばか
)
されまして、今晩牛屋の雁木で心中致しました自業自得の
斃
(
くたば
)
り
損
(
ぞこな
)
いでございます」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「えらいことをやんなすったねえ。月丸の野郎、あの一刀で、
斃
(
くたば
)
っちめえやがって。ええ、もう断末魔だ」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「くくく、もうわっしあ若えでねえでもええだよ。昔あわっしにも若えのがいてな、餓鬼も二人さいただが、う、疫病にみな
斃
(
くたば
)
っちもうただよ。ふんとう、ふんとうだとも」
土城廊
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
マーキュ
白癩
(
びゃくらい
)
、あのやうな
變妙來
(
へんめうらい
)
な、
異樣
(
おつ
)
に
氣取
(
きど
)
った
口吻
(
ものいひ
)
をしをる
奴
(
やつ
)
は
斃
(
くたば
)
りをれ、
陳奮漢
(
ちんぷんかん
)
め! 「イエスも
照覽
(
せうらん
)
あれ、
拔群
(
ばっくん
)
な
劍士
(
けんし
)
でござる! いや、
拔群
(
ばっくん
)
な
丈夫
(
ますらを
)
でござる!」
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
だがお前は
獣
(
けだもの
)
だ、悪い奴だ。旦那は生きている、お前は
斃
(
くたば
)
った獣だ。……神様は人間を創りなすった——生きるためによ。喜びもあり、淋しいこともあり、悲しいこともあるようによ。
追放されて
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「どっこいどっこいそうはいかねえ! これでも喰らって
斃
(
くたば
)
りゃあがれ!」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
侍らしく
斃
(
くたば
)
るがよい。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どうして皆笑うんでがす、笑うでねえ、わっしあ
斃
(
くたば
)
っちまうんだ。笑うでねえ!」
天馬
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
「そうかそうか、
斃
(
くたば
)
ったのか?」こう訊いたのは猪右衛門。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「手前こそひき蛙みてえにぶくぶく酒でもあおって
斃
(
くたば
)
りやがるがええ」
土城廊
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
するとコロリと
斃
(
くたば
)
ったってものさ、鼠のような獣がな。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「さあ、旦那買って下せい。わっしあこれをたたき売って酒を飲んで
斃
(
くたば
)
ってみせまさあ、え、皆どうして笑うんでがす、買って下せい。笑うでねえ、買って下せい。……へ、これは有難え、有難え」
天馬
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
斃
漢検1級
部首:⽁
18画
“斃”を含む語句
斃死
射斃
斃馬
斃鼠
共斃
双斃
噬斃
打斃
斃死者
相斃
行斃