敏腕家はたらきて)” の例文
無茶苦茶にいぢめ立る譯ではあるまいが、得て世間に褒め物の敏腕家はたらきてなどと言はれるは極めて恐ろしい我まゝ物、外では知らぬ顏に切つて廻せど勤め向きの不平などまで家内へ歸つて當りちらされる
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
無茶苦茶にいぢめ立る訳ではあるまいが、得て世間に褒め物の敏腕家はたらきてなどと言はれるは極めて恐ろしい我まま物、外では知らぬ顔に切つて廻せど勤め向きの不平などまで家内うちへ帰つて当りちらされる
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
無茶苦茶むちやくちやにいぢめたてわけではあるまいが、世間せけんもの敏腕家はたらきてなどゝはれるはきわめておそろしいわがまゝものそとではらぬかほつてまわせどつときの不平ふへいなどまで家内うちかへつてあたりちらされる
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)