“敏腕”の読み方と例文
読み方割合
びんわん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
イギリスの特務機関にその人ありと知られた敏腕びんわん家で、あから顔の、始終にこにこしている、しかし時として十分ぴりりとしたことをやってのける、軍人というよりも
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
孔子はまた、子路の中で相当敏腕びんわんな実際家ととなり合って住んでいる大きな子供が、いつまでたっても一向老成しそうもないのを見て、可笑おかしくもあり、困りもするのである。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
手代の辰次は二十七八の良い男で、駿府すんぷ、名古屋、大阪などの秤座出張所を渡つた上、その敏腕びんわんと正直さを見込まれ、三年前江戸に呼寄せて金藏の番までさせ、藤助の次にゑられた程の男です。