そこの)” の例文
人間が生まれそこのうたものといい、セラコット人とマダカスカル島民は人が罪業のために猴になったと信ず(シュルツェの『デル・フェチシスム』五章六章)
だがあれは他人の運命をそこのうたのだからな。一人の可憐かれんな女は死んだ。一人の善良な青年の心は一生涯いっしょうがい破れてしまった。幾つかの家族の間には平和が失われた。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
『どうもこの頃体の工合が普通ではない、妊娠したのんかも分れへんよって、そんな事にならんうちに、何ぞ智慧ちえ貸してくれへんか、あの本読んでみたけど、なんや英語で分れへんし、やりそこのうたら恐い思うし』
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「今日も一つ、嘗めそこのうた」