“掛硯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけすずり80.0%
かけすゞり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帳場の掛硯かけすずり曳出ひきだしからボロボロになって出て来た藤六の戸籍謄本によって、藤六が元来四国の生れという事……それにつれて、藤六は
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
愛吉は神妙に割膝でかしこまり、算盤そろばんはじいている。間を隔てた帳場格子の内に、掛硯かけすずりの上で帳面を読むのはお夏で、釣洋燈つりランプは持って来て台の上、店には半蔀はんしとみを下してある。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
奉公にいだ取換とりかへの二分にてしち入置いれおきし夜具をうけ先刻さきほど此家へ參りし處八十兩の金を掛硯かけすゞりの引出しへ入置處いれおくところを見たるに付何卒なにとぞこれぬすみ御主人の不自由をすくひ勘當のわびの種にもなし又妻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)