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掛硯
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かけすずり
ふりがな文庫
“
掛硯
(
かけすずり
)” の例文
帳場の
掛硯
(
かけすずり
)
の
曳出
(
ひきだ
)
しからボロボロになって出て来た藤六の戸籍謄本によって、藤六が元来四国の生れという事……それにつれて、藤六は
骸骨の黒穂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
愛吉は神妙に割膝で
畏
(
かしこま
)
り、
算盤
(
そろばん
)
を
弾
(
はじ
)
いている。間を隔てた帳場格子の内に、
掛硯
(
かけすずり
)
の上で帳面を読むのはお夏で、
釣洋燈
(
つりランプ
)
は持って来て台の上、店には
半蔀
(
はんしとみ
)
を下してある。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして帳簿をつけてしまうと、ばたんと
掛硯
(
かけすずり
)
の
蓋
(
ふた
)
をして、店の間へ行って小説本を読みだした。
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「残っているのは、あの古い長火鉢と、あの
掛硯
(
かけすずり
)
だけどす」
黒髪
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
硯
漢検準1級
部首:⽯
12画
“掛硯”で始まる語句
掛硯筥