振返ふりか)” の例文
ひと足音あしおとおどろいてうしろ振返ふりかへると一人ひとり老人らうじんちかづいてところです。老人らうじんそば
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
真後ろの小川山だけが黒木を鎧うた尨大な山容を紺碧の空に悠然と横たえているのが、振返ふりかえるごとに目を楽しませたが、夫も押し寄せる雲の波を幾度か切り抜けた後、終に姿を没してしまった。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)