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拗
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ちぎ
ふりがな文庫
“
拗
(
ちぎ
)” の例文
「
阿父
(
おとう
)
さん、これ
拗
(
ちぎ
)
り立ての
桜
(
さくら
)
ん
実
(
ぼ
)
なのよ。埃や毛虫の卵がくつ着いててもいけないから、一粒づつこの水で洗つて召しあがれよ。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「正義」の
大商人
(
おほあきんど
)
ウヰルソン氏なぞ、よく気を
注
(
つ
)
けないと、兎のやうな
耳朶
(
みゝたぶ
)
を
拗
(
ちぎ
)
れる程引張られるかも知れないて。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
百姓だけに
仇花
(
あだはな
)
は
拗
(
ちぎ
)
つて捨てるものと思ひ込んだ親爺は、とうと成斎を
家
(
うち
)
から
投
(
ほ
)
り出す事に決めた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
中馬には片つ方の
耳朶
(
みゝたぶ
)
が無い。それはこの男が西の宮の
南天棒
(
なんてんぼう
)
和尚の
許
(
とこ
)
に居た頃、ひどい
傷
(
けが
)
をして
耳朶
(
みゝたぶ
)
が
拗
(
ちぎ
)
れかゝつた事があつた。中馬は猿のやうに耳を押へて医者の
家
(
うち
)
に走つた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
拗
漢検1級
部首:⼿
8画
“拗”を含む語句
執拗
拗切
拗者
拗曲
悪執拗
蝋質撓拗性
拗音
拗身
拗捩
蝋質撓拗症
爪拗音
拗過
拗言
一拗
拗折
引拗
執拗無殘
執拗度
固拗