“引拗”の読み方と例文
読み方割合
ひきちぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成斎はその節用集を抱へ込んで、狗児いぬころのやうに鎮守ちんじゆの社殿の下に潜り込んだ。そして節用集を読み覚えると、その覚えた個所かしよだけは紙を引拗ひきちぎつて食べた。
ある時、香道の家元蜂谷貞重はちやさだしげが江戸にくだつて来た。豊和は蜂谷の顔を見ると、懐中ふところから懐紙に包んだものを取出して、蜂谷が生命いのちより大切だいじの鼻を引拗ひきちぎるやうにしてそれへ押しつけた。