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拍子
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びょうし
ふりがな文庫
“
拍子
(
びょうし
)” の例文
それから先は、とんとん
拍子
(
びょうし
)
に嬉しくなって、曲れば曲るほど地面が乾いて来る。しまいにはぴちゃりとも音のしない所へ出た。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
といって、
連
(
つ
)
れ
拍子
(
びょうし
)
に五、六間も
後
(
あと
)
へ持ってゆかれれば、グッタリとして
顎
(
あご
)
の下が紫色になりおわるのは必然なこと。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こう三
拍子
(
びょうし
)
揃ったうえに、喬之助と右近、てんで見分けがつかないというのだから、まことに
紛
(
まぎ
)
らわしい話で、いのちを狙われる十七人の身になってみると、それは
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
旧人も新人もたくさんあるだろうが、ドイツ系の女流歌手で、これくらい、頭脳と技巧と声と三
拍子
(
びょうし
)
揃った人はない。それにレーマンにはまだ幾分の若さと魅力がある。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
時と所と人と、三
拍子
(
びょうし
)
そろって、あの歴史的なスパイ戦線の
尖端
(
せんたん
)
に踊りぬいていたのだった。
戦雲を駆る女怪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
▼ もっと見る
分かりやすく例を取りてみれば、商戦に従事する者はもくろみ通りに成功し、いわゆるトントン
拍子
(
びょうし
)
に
身代
(
しんだい
)
をふやし、または営業を拡張することあるも、これは決していつまでもつづくものではない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「ありゃ実際意外だった。あんなに、とんとん
拍子
(
びょうし
)
にあがろうとは思わなかった」と
胡麻塩
(
ごましお
)
がしきりに胡麻塩頭を
掻
(
か
)
く。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
またたちまち、百雷のような
銅鑼
(
どら
)
の乱打がどこかでする。銅鑼の打ち方もただの戦陣
拍子
(
びょうし
)
でなく、まるで人を
揶揄
(
やゆ
)
するような
囃
(
はや
)
し方としか聞えない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……の、「描いたッ!」が終った一
拍子
(
びょうし
)
、倒れ伏さった屏風に片足かけた右近。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“拍子”の解説
拍子(ひょうし)は、一般には、拍や拍の連なりのこと。西洋音楽では強拍に連なるいくつかの拍の集まりの繰り返しを言う。日本では「三三七拍子」という言葉でわかるように、この言葉は、西洋音楽の定義の「拍子」とは異なる使われ方をする。アラブ古典音楽のイーカーア(イーカー)やインド古典音楽のターラ(サンスクリット読み)を「何々拍子」と表現することがあるが、これも西洋音楽の定義の「拍子」とは異なる。
以下、本項においては、西洋音楽のそれについて述べる。
(出典:Wikipedia)
拍
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“拍子”で始まる語句
拍子木
拍子抜
拍子木形
拍子合
拍子打
拍子拔
拍子水
拍子舞
拍子詞