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抗
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さか
ふりがな文庫
“
抗
(
さか
)” の例文
お藤に
素破抜
(
すっぱぬ
)
かれると、万次郎はそれに
抗
(
さか
)
らう気力もなく、がっくり首を落して、平次の前に二つ三つお辞儀をしました。
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
あんたに
抗
(
さか
)
らっても無駄だってことはよく知ってる。……だから、こうして降参してるんじゃないか。……助けてやってくれとたのんでるんだ。
金狼
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
私達だけが、向うから流れてくる人波に
抗
(
さか
)
らって、反対の方へ行こうとしていた。ときどき私達を脅かしているものの方へ押し戻されそうになりながら。
幼年時代
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
明朝早く出発して、豊後への帰国の途につく——そういって、大小をうしろ気味に差した久住は、いつもよりすこし早めに、風に
抗
(
さか
)
らってかえって行った。
釘抜藤吉捕物覚書:12 悲願百両
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
彼は庭へは出されなかった。医師は、体重が日ましに減って行くのに、彼が相変らず一睡もせずに絶えず歩き廻っているのを見て、多量のモルヒネの皮下注射を命じた。彼は
抗
(
さか
)
らわなかった。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
▼ もっと見る
父親の園田氏に、小雀のように掴まれ乍らも、美しい花枝はあまりの事に必死と
抗
(
さか
)
らいます。
女記者の役割
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一人は
忿怒
(
ふんど
)
と
懊悩
(
おうのう
)
に、日頃の冷静を失った、園田敬太郎氏、それに手を引かれて、
抗
(
さか
)
らい乍ら入って来たのは、東京新報の女記者、あの匂いこぼるるような、美しい園花枝です。
女記者の役割
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
抗
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“抗”を含む語句
抵抗
反抗
抗議
抵抗力
拮抗
抗争
抗弁
無抵抗
抗辯
不可抗力
抗抵
対抗
抗言
手抗
對抗
反抗心
不可抗
界磁抵抗器
武力抗争
敵抗
...