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打衝
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ぶつ
ふりがな文庫
“
打衝
(
ぶつ
)” の例文
お勢の、
壁虎
(
やもり
)
の背のような怨み深げな顔……、成戸の、打算に
長
(
た
)
けた白々とした眼も……苦々しく、
打衝
(
ぶつ
)
かり合うが、言葉は出ない。
地虫
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
打衝
(
ぶつ
)
かる処で打衝かつて破滅する時に破滅する。アヽ、自殺がしたい。二度も三度も自殺がしたい。
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
下から投げ上げたにしたところで、五尺とない塔の
狭間
(
はざま
)
のどこかに
打衝
(
ぶつ
)
かってしまうぜ。
聖アレキセイ寺院の惨劇
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
そのおり、海は湧き立ち泡立って、その人たちにあらんかぎりの
威嚇
(
いかく
)
を
浴
(
あび
)
せた。
荒
(
し
)
けあとの高い
蜒
(
うね
)
りが、岬の鼻に
打衝
(
ぶつ
)
かると、そこの稜角で真っ二つに
截
(
た
)
ち切られ、ヒュッと喚声をあげる。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
一人の女と一人の
女形
(
おやま
)
、その美しい
円味
(
まるみ
)
、匂いこぼれるような
媚
(
なま
)
めかしさ、悩ましさはともかくとして、おりふし「青楼十二時」でもひもどいて、
辰
(
たつ
)
の
刻
(
こく
)
の画面に
打衝
(
ぶつ
)
かると、ハタと彼は
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
衝
常用漢字
中学
部首:⾏
15画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀