打掛ぶっか)” の例文
と半分残っていた吸物椀を打掛ぶっかけましたから、すっと味噌汁が流れました。流石さすが温和の仁もたちまち疳癖が高ぶりましたが、じっとこら
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
露宿ろしゅくの危険 さて自分が集め得られただけのヤクの糞および野馬の糞を、一旦湯を沸して真赤な火になって居る上へ一面にしてそうしてその上へ砂を打掛ぶっかけて埋め火にしてしまうです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
汁を打掛ぶっかけたばかりで誰でも大概おこっちまう、我慢してえるが今に始まるよ、怪我でも仕ねえうちに出掛けよう、他に逃げ処がないからこう/\
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
とザブリ水を打掛ぶっかけて其のなりにお香剃こうずりの真似をして、暗いうちに葬りに成りましたから、誰有って知る者はございませんが、此の種を知っている者は土手の甚藏ばかり
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大概てえげえ角力取が出れば勘弁するものだが、彼奴あいつめ酒を打掛ぶっかけやアがってひどい事しやアがる
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これを見ると花里はゾクリといたし襟元から水を打掛ぶっかけられるような気がする。
○「何をやアがるんだ、見ねえ、どうも気違きちげえだ、人に飯を打掛ぶっかけて」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
先生しぇんしぇいお前さん酒を打掛ぶっかけたね、じゃアどうあっても勘弁出来でけないと極めたか、それでは仕方がないが、先生わしも花車とかなんとか肩書のある力士の端くれ、人に頼まれ、中に這入って勘弁ならん
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云いながら頭からザブリッと水を打掛ぶっかけましたから
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と息を吹反ふきかえす処へ水を打掛ぶっかける。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)