手療治てりょうじ)” の例文
この薬はなかなか用いにくいそうですが、大原はアメリカに居る時分、化学を習ったことがあるので、使用法を読んで手療治てりょうじをしたのだそうです
謎の咬傷 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
少年のとき荒仕事ばかりして、冬になるとあかぎれが切れて血が出る、スルと木綿糸で瘃の切口きれくちぬっ熱油にえあぶららして手療治てりょうじをして居た事を覚えて居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ために平素往々うれうる所の、扁桃腺炎へんとうせんえんを誘起し、体温上昇し咽喉いんこうふさがりて、湯水ゆみずも通ずること能わず、病褥びょうじょく呻吟しんぎんすること旬余日、僅かに手療治てりょうじ位にて幸に平癒へいゆせんとしつつありしが