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手古奈
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てこな
ふりがな文庫
“
手古奈
(
てこな
)” の例文
真間
(
まま
)
の
手古奈
(
てこな
)
の話などはそっくりだ、とさわは思った。たぶん一つの美しく悲しい出来事が、いろいろな土地に移し伝えられたのであろう。
榎物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
手古奈
(
てこな
)
の風姿は、胸から頬から、顏かたち總ての點が、只光るとでも云ふの外に、形容し得る詞は無いのである。
古代之少女
(旧字旧仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
真間
(
まま
)
で歌会をやって
手古奈
(
てこな
)
の
祠
(
ほこら
)
に詣でたことや、千葉の瀬川氏の別荘へ行って歌をつくったことや、東京湾の
観艦式
(
かんかんしき
)
を見るのに川崎におもむいてそこで泊った折りのことや
左千夫先生への追憶
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
ある時裔一と一しょに晴雪楼詩鈔を読んでいると、
真間
(
まま
)
の
手古奈
(
てこな
)
の事を詠じた詩があった。僕は、ふいと思い出して、「君のお母様は本当のでないそうだが、
窘
(
いじ
)
めはしないか」
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
たとえばこの国
海上
(
かいじょう
)
郡
銚子
(
ちょうし
)
町の南方、
外川
(
とかわ
)
から
菜洗
(
なあらい
)
浦辺の光景、または能登の
和倉
(
わくら
)
以東の海岸などのような地形で、その崖の上から美人
手古奈
(
てこな
)
が海を眺めていたためであろう。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
氷の如く澄める月影に、
道芝
(
みちしば
)
の露つらしと拂ひながら、ゆりかけし
丈
(
たけ
)
なる髮、優に波打たせながら、畫にある如き乙女の
歩姿
(
かちすがた
)
は、
葛飾
(
かつしか
)
の
眞間
(
まゝ
)
の
手古奈
(
てこな
)
が昔
偲
(
しの
)
ばれて、斯くもあるべしや。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
手古奈
(
てこな
)
母おはぎに新茶添へたばす
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
“手古奈(
手児奈
)”の解説
手児奈(てこな)とは、真間(現:千葉県市川市真間)に奈良時代以前に住んでいたとされる女性の名前。「手古奈」、「手児名」などとも表記する。
(出典:Wikipedia)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
奈
常用漢字
小4
部首:⼤
8画
“手古”で始まる語句
手古摺
手古
手古舞
手古擦
手古林
手古盛
手古舞姿