“手古”の読み方と例文
読み方割合
てこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに対して署長は苦笑にがわらいをしながら、イヤどうも万事あの調子なので、訊問じんもん手古てこずったがと前置きして、次のように説明した。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
白いひげを長く延ばした爺さんであつたが、なかなか重いと見え、人夫は白い息をふうふうと吐いて少し手古てこずり、すると、人々の間から
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
少年少女がこんな性質を無暗むやみに発揮してくれると、教育家は月給や首に関係し、父母は面目や財産に関係し、当局は取締に手古てこずるからであろう。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)