“古手”の読み方と例文
読み方割合
ふるて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大森氏はためつすがめつ髑髏しやれかうべを見てゐた。ちやう梅雨つゆ時分の事で、髑髏しやれかうべからは官吏や会社の重役の古手ふるてから出るやうな黴臭かびくさ香気にほひがぷんとした。
おい大将、唖聾のまねなんざあもう古手ふるてだぞ。この石倉の中の道具は何に使用するものか知ってるだろう。そんな無駄な世話を焼かすもんじゃない。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「私同様もう古手ふるてですけれど、一時は鳴らした陸軍の戦術家です。瀬戸君のお祖父さんのお弟子さんだそうですよ」
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)