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或処
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あるところ
ふりがな文庫
“
或処
(
あるところ
)” の例文
襖
(
ふすま
)
を明けると六畳の間には蒲団が
引放
(
ひきはな
)
しになっていて、掛蒲団は床の間の方へと跳ねのけられ、白い
上敷
(
シイツ
)
の
或処
(
あるところ
)
にはいやに
小襞
(
こじわ
)
が沢山よっていた。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
私をソノ
或処
(
あるところ
)
へ、なんで、質入れに致してお金を沢山借りて、兄は表から
逃亡
(
だしぬけ
)
を致したのでございます
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此の……県に
成上
(
なりあがり
)
の豪族、
色好
(
いろごの
)
みの男爵で、
面構
(
つらがまえ
)
も
風采
(
ふうつき
)
も
巨頭公
(
あたまでっかち
)
に
良
(
よう
)
似
(
に
)
たのが、
劇興行
(
しばいこうぎょう
)
のはじめから
他
(
た
)
に手を貸さないで紫玉を
贔屓
(
ひいき
)
した、既に
昨夜
(
ゆうべ
)
も
或処
(
あるところ
)
で
一所
(
いっしょ
)
に成る約束があつた。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
或
漢検準1級
部首:⼽
8画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“或”で始まる語句
或
或日
或時
或人
或夜
或物
或者
或年
或家
或晩