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懐
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フトコロ
ふりがな文庫
“
懐
(
フトコロ
)” の例文
旧字:
懷
正成は、
辛
(
つら
)
さの余り、知れきッている立場なのに、そう反問した。——
窮鳥
(
キユウテウ
)
、
懐
(
フトコロ
)
ニ入レバ猟師モ撃タズ——そんな古い言葉も、今の彼には切実だった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私は父に隠れて喫つてゐた煙草が
懐
(
フトコロ
)
にあつたので、それが御飯の時若しか転んで出でもすると不可ないと思つてそれを書斎に持つて行つて本棚の後に投げて置いた。
その頃の生活
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
“懐”の意味
《名詞》
ふところ
ものを抱くときの胸のあたり。
着衣したとき、胸と体の間の空間。
金銭の持ち合わせ。
(出典:Wiktionary)
“懐”の解説
懐(ふところ)とは、衣服の胸の辺りの内側の部分である。また、仮に何も身につけていなくとも、前に出した両腕と胸とで囲まれる空間も、懐と呼ばれる。さらに拡大解釈して、何かに囲まれた空間のことを、懐と言う場合もある。なお、現実の空間ではなく、考え(胸中)のことを指す場合もある。
(出典:Wikipedia)
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“懐”を含む語句
懐中
人懐
追懐
懐胎
懐紙
懐疑
懐妊
懐中物
懐中時計
可懐
内懐
山懐
感懐
懐姙
懐抱
胸懐
懐出
御懐
述懐
鬱懐
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