“フトコロ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:ふところ
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正成は、つらさの余り、知れきッている立場なのに、そう反問した。——窮鳥キユウテウフトコロニ入レバ猟師モ撃タズ——そんな古い言葉も、今の彼には切実だった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は父に隠れて喫つてゐた煙草がフトコロにあつたので、それが御飯の時若しか転んで出でもすると不可ないと思つてそれを書斎に持つて行つて本棚の後に投げて置いた。
その頃の生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)