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懐中
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ポケツト
ふりがな文庫
“
懐中
(
ポケツト
)” の例文
旧字:
懷中
銀行家だからといつて、まさか金塊を
懐中
(
ポケツト
)
に入れてゐる訳でもありますまいから、一億円の金塊は
恰度
(
ちやうど
)
三尺立方の
嵩
(
かさ
)
があります。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
正直な日本人は、心持顔を赤めながら、
慇懃
(
いんぎん
)
に帽子を脱いでお辞儀をした。そして
懐中
(
ポケツト
)
から手帖を取り出して次のやうな文字を書き込んだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
肥つた男は、それを受取るなり、
懐中
(
ポケツト
)
にしまひ込んだ。そして相変らずすぱすぱ
煙
(
けぶり
)
を吹かしてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
内田氏は脱いだ帽子が自分のに相違ないかといふ事をよく見極めた上でそれを
被
(
かぶ
)
つた。そして
懐中
(
ポケツト
)
から一円紙幣を取り出すと叮嚀に皺をのばして、媼さんの前に出した。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
前にも
立優
(
たちまさ
)
つた出来で、
聴衆
(
ききて
)
は唯もう夢中になつて手を
拍
(
う
)
つて驚嘆した。その
取
(
と
)
り
逆
(
のぼ
)
せた
容子
(
ようす
)
を見てゐたエルマンは、
懐中
(
ポケツト
)
からハンケチを取り出して、そつと額の汗を拭いた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“懐中”の意味
《名詞》
懐 中(かいちゅう)
懐やポケットの中のこと。また、その中にものを入れること。
(出典:Wiktionary)
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“懐中”で始まる語句
懐中物
懐中手
懐中鏡
懐中時計
懐中紙
懐中電灯
懐中電燈
懐中絵図
懐中刀
懐中合