“懐中電灯”の読み方と例文
旧字:懷中電燈
読み方割合
かいちゅうでんとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この五人がかわりあって骸骨になって舞台へ出ればいいや。そのほかに、まだすることがあるんだ。たとえば骸骨を見せるために懐中電灯かいちゅうでんとうをつけて照らす照明係しょうめいがかりが右と左と二人必要なんだ。
骸骨館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いつぞや、ひそかに懐中電灯かいちゅうでんとうを首領の顔の下に近づけて、覆面ふくめんベールの中にある顔をちらっと見たことがあったが、あのときの首領の顔は、目鼻立のよくととのったりっぱな顔であった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
室内には、電灯でんとうはついていないし、猫女は懐中電灯かいちゅうでんとうさえ使わない。全くのくらがりの中で猫女は、どしどし自分の仕事をすすめていく。猫女は、猫のように、くらがりの中でも目がきくらしい。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)