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憐愍
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あわれみ
ふりがな文庫
“
憐愍
(
あわれみ
)” の例文
米を
煑
(
に
)
るのだ、と笑って、それからそれへ花は咲いたのだったが、しかし、気の毒だ、可哀相に、と
憐愍
(
あわれみ
)
はしたけれども、徹頭徹尾
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お色の
倚
(
よ
)
っていた欄干から、二間ほど離れた
一所
(
ひとところ
)
に、五、六人の
乞食
(
こじき
)
が
集
(
たか
)
っていた。往来の人の袖に縋り、
憐愍
(
あわれみ
)
を乞う
輩
(
やから
)
であった。
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と
質
(
ただ
)
すと、源三は
術
(
じゅつ
)
無
(
なさ
)
そうに、かつは
憐愍
(
あわれみ
)
と
宥恕
(
ゆるし
)
とを
乞
(
こ
)
うような
面
(
かお
)
をして
微
(
かすか
)
に
点頭
(
うなずい
)
た。源三の腹の中は
秘
(
かく
)
しきれなくなって、ここに至ってその
継子根性
(
ままここんじょう
)
の
本相
(
ほんしょう
)
を現してしまった。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
平次の心には、この不幸な男に対する
憐愍
(
あわれみ
)
が、油のごとく
浸
(
にじ
)
む様子でした。
銭形平次捕物控:056 地獄から来た男
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
憎悪
(
にくしみ
)
と
憐愍
(
あわれみ
)
とをこき
雑
(
ま
)
ぜた——怒と悲との声であった。そうしてその声は水を渡り、濛気の壁を貫いて、纐纈城まで届きそうな大きい高い声でもあった。しかし返辞は来なかった。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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それは
憐愍
(
あわれみ
)
であるようであった!
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
愍
漢検1級
部首:⼼
13画
“憐愍”で始まる語句
憐愍令