“本相”の読み方と例文
読み方割合
ほんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただすと、源三はじゅつなさそうに、かつは憐愍あわれみ宥恕ゆるしとをうようなかおをしてかすか点頭うなずいた。源三の腹の中はかくしきれなくなって、ここに至ってその継子根性ままここんじょう本相ほんしょうを現してしまった。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ベェリヴェヤワのお母さん七面鳥は私の乗込んだ団平船の高いともの方に大きく膨れてかがんでいたが、いかにも楽天家の本相ほんしょうをあらわしていた。そうして事毎に「神戸神戸。」で話は持ちきっていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)