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情郎
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いろおとこ
ふりがな文庫
“
情郎
(
いろおとこ
)” の例文
情郎
(
いろおとこ
)
は居ないか、その節邪魔にすると棄置かんよ、などと
大
(
おお
)
上段に
斬込
(
きりこ
)
んで、
臆面
(
おくめん
)
もなく遊びに来て、最初は娘の謂うごとく、若山を兄だと思っていた。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
封じを固くして襟の中へ縫付けて置くのは
訝
(
おか
)
しゅうございますね、
尤
(
もっと
)
も芸者などは自分の
情郎
(
いろおとこ
)
や何かを親の積りにして、世間へ知れないようにお
父様
(
とっさま
)
/\とごまかすてえ事を聞いて居りますよ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今、その一例を挙ぐるに、伊豆下田近傍のもの、自身の妻に
情郎
(
いろおとこ
)
あるかなきかをコックリに向かってたずねたるに、情郎ありという答えを得たるをもって、ただちにその妻に離縁を命じたりという。
妖怪玄談
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
そんな
心懸
(
こころがけ
)
じゃあ
盲目
(
めくら
)
の夫の前で、
情郎
(
いろおとこ
)
と
巫山戯
(
ふざけ
)
かねはしないだろう。
厭
(
いや
)
になったらさっぱりと突出すが可いじゃあないか、あわれな
情
(
なさけ
)
ないものを
捕
(
つかま
)
えて、
苛
(
いじ
)
めるなあ残酷だ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
郎
常用漢字
中学
部首:⾢
9画
“情”で始まる語句
情
情夫
情婦
情人
情誼
情緒
情事
情合
情景
情死