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悶踠
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もが
ふりがな文庫
“
悶踠
(
もが
)” の例文
徒
(
いたず
)
らに恋愛の
泥濘
(
でいねい
)
に
悶踠
(
もが
)
いているにすぎない彼に絶望していたが、下手に
背
(
そむ
)
けば、逗子事件の失敗を繰り返すにすぎないのであった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
威嚇
(
いかく
)
の
辞
(
ことば
)
と誘惑の手から
脱
(
のが
)
れて、絶望と憤怒に男をいら
立
(
だた
)
せながら、
旧
(
もと
)
の道へ
駈出
(
かけだ
)
すまでに、お島は
可也
(
かなり
)
悶踠
(
もが
)
き争った。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
それにどんな場合にも文学に
縋
(
すが
)
りついて生きて行こうと
悶踠
(
もが
)
いている、葉子の気持も哀れであった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
可悔
(
くやし
)
い可悔い」跣足で飛出して来たお島に
遮
(
ささ
)
えられながら、おゆうは
暴
(
あば
)
れ
悶踠
(
もが
)
いて叫んだ。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
文壇への更生を
謀
(
はか
)
ろうとして心血を
灑
(
そそ
)
いでいたもので、その衷情を訴えられてみると、庸三も一概に見切りをつける気にはなれず、打ち
踣
(
の
)
めされながらもまた起きあがろうと
悶踠
(
もが
)
いている彼女に
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
悶
漢検準1級
部首:⼼
12画
踠
部首:⾜
15画
“悶”で始まる語句
悶
悶々
悶絶
悶着
悶掻
悶死
悶躁
悶乱
悶著
悶転