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恐々
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おそるおそる
ふりがな文庫
“
恐々
(
おそるおそる
)” の例文
お勢は
近属
(
ちかごろ
)
早朝より
駿河台辺
(
するがだいへん
)
へ英語の
稽古
(
けいこ
)
に参るようになッたことゆえ、さては今日ももう出かけたのかと
恐々
(
おそるおそる
)
座舗
(
ざしき
)
へ
這入
(
はい
)
ッて来る。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ハテ
何処
(
どこ
)
にてか会いたる
様
(
よう
)
なと思いながら身を縮まして
恐々
(
おそるおそる
)
振り仰ぐ顔に
落来
(
おちく
)
る
其
(
その
)
人の涙の熱さ、骨に徹して
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
玉島は
恐々
(
おそるおそる
)
紙幣を受取って、馴れた手つきで数えた。
罠に掛った人
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
益々顔を皺めながら文三が続いて起上ろうとして、叔母に呼留められて又
坐直
(
すわりなお
)
して、不思議そうに
恐々
(
おそるおそる
)
叔母の顔色を
窺
(
うかが
)
ッて見てウンザリした。
思做
(
おもいなし
)
かして叔母の顔は
尖
(
とが
)
ッている。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
恐
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
々
3画
“恐”で始まる語句
恐
恐怖
恐懼
恐入
恐縮
恐慌
恐悦
恐喝
恐惶
恐多