怪漢かいかん)” の例文
とつぜんふたりの覆面ふくめんをした怪漢かいかんに呼びとめられ、ピストルをつきつけられて、有無をいわせず、しばりあげられてしまったというのです。
少年探偵団 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
根賀地が横手のドアをいちはやく開いて身体を車外にのり出すと怪漢かいかんなおも二三発、撃ち出した。かまわずスピードを出そうとする運転手に
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
牛丸君のお父さんの話によると、四名の怪漢かいかんがはいってきて、ピストルでおどかしたそうである。強盗と同じだ。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
つまり赤見沢博士が怪漢かいかんのために襲撃されたのは、お化け鞄を持っていたことによるらしく思われる節がある。博士はお化け鞄を怪漢のために奪われたのではあるまいか。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
牛丸少年をかつぎあげた怪漢かいかんの一同は、それから間もなく白い河原の中へ下りていった。そこには、おあつらえ向きにヘリコプターが上に待っていて、つなだか縄梯子なわばしごだかを下ろしてあった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
留守番るすばんのばあやは金を貰っていながら、気味きみわるがっています。昨夜ゆうべもそうです。蝋山教授をだまして、不明の目的のために四郎の屍体したいを解剖させているうちに、怪漢かいかんを呼んで屍体を奪わせた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
怪漢かいかんの正体
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)