“忌服”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きふく66.7%
きぶく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴様は福澤の主人になったと知らせてれるくらいの事だ。てその跡をついだ以上は、実は兄でも親だから、五十日の忌服きふくを勤めねばならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
子上を産んだ子思の奥様が離縁になってのち死んだ時、子上のためには実母でありますが、忌服きふくを受けさせませんから、子思の門人が聖人のおしえに背くと思って
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
将軍は病気、京都守護職の松平容保まつだいらかたもり忌服きぶくとあって、名代みょうだいの横山常徳つねのりが当日の供奉ぐぶ警衛に当たった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
実に我輩も意外だつた、君の父上おとつさんがくならうとは。何卒どうか、まあ、彼方あちらの御用も済み、忌服きぶくでも明けることになつたら、また学校の為に十分御尽力を願ひませう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)