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微光
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びこう
ふりがな文庫
“
微光
(
びこう
)” の例文
まったく
河原
(
かわら
)
の青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに列になってとまってじっと川の
微光
(
びこう
)
を受けているのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それから十日も経った或る日、もう暁の
微光
(
びこう
)
が、窓からさしこんで来ようという夜明け頃だった。警官を
交
(
まじ
)
えた一隊の検察係員が、風の如く、
真下
(
ました
)
の部屋に忍びこんで来た。
俘囚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、かれがもらした
痛嘆
(
つうたん
)
のおわるかおわらぬうち、遠き
闇
(
やみ
)
にあたって、ズーンと立った一道の
火柱
(
ひばしら
)
、それが消えると、一点の
微光
(
びこう
)
もあまさず、すべてを暗黒がつつんでしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一同は未明の
微光
(
びこう
)
のなかに思わず顔を見あわせた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
まったく
河原
(
かわら
)
の青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに
列
(
れつ
)
になってとまってじっと川の
微光
(
びこう
)
を受けているのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
長い夜が、ようやく
暁
(
あかつき
)
の
微光
(
びこう
)
に白みそめた。風が出はじめて、海上に霧はうごき、波はようやく高い。今夜あたり、一あれ来そうな模様である。帆村探偵には、あらたな心配のたねができた。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
けれどもガドルフは、その風の
微光
(
びこう
)
の中で、一本の百合が、多分とうとう
華奢
(
きゃしゃ
)
なその
幹
(
みき
)
を
折
(
お
)
られて、花が
鋭
(
するど
)
く地面に
曲
(
まが
)
ってとどいてしまったことを
察
(
さっ
)
しました。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
私はそれを一つまみとって空の
微光
(
びこう
)
にしらべました。すきとおる
複六方錐
(
ふくろくほうすい
)
の
粒
(
つぶ
)
だったのです。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ごとごとごとごと、その小さなきれいな汽車は、そらのすすきの風にひるがえる中を、天の川の水や、三角点の青じろい
微光
(
びこう
)
の中を、どこまでもどこまでもと、走って行くのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ごとごとごとごと、その小さなきれいな汽車は、そらのすすきの風にひるがえる中を、天の川の水や、
三角点
(
さんかくてん
)
の青じろい
微光
(
びこう
)
の中を、どこまでもどこまでもと、走って行くのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“微光”の意味
《名詞》
微 光(びこう)
微(かす)かな光。
(出典:Wiktionary)
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
光
常用漢字
小2
部首:⼉
6画
“微光”で始まる語句
微光閃煜