“御容”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんかたち50.0%
おんゆる50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陛下も悚然しょうぜんとして御容おんかたちをあらため、列座の卿相皆色を失ったということである。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
御容おんかたちさへやつれさせ給ひて、此年月の忍び給ひし憂事うきことも思ひやらる。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
されどつれなき人心、今更靡かん樣もなく、且や素性すじやういやしき女子なれば、物堅き父上の御容おんゆるしなき事もとより覺悟候ひしが、只〻最後の思出おもひでにお耳を汚したるまでなりき。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
これのみは御憎悪おんにくしみの中にもすこし不愍ふびん思召おぼしめし被下度くだされたく、かやうにしたた候内さふらふうちにも、涙こぼれ候て致方無いたしかたなく、覚えず麁相そそういたし候て、かやうに紙をよごし申候。御容おんゆる被下度候くだされたくさふらふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)