御召おめ)” の例文
殿との御覽ごらうじ、早速さつそく伺候しこう過分々々くわぶん/\御召おめしの御用ごよう御用ごようだけ、一寸ちよつと世辭せじくだかれ、てしか/″\の仔細しさいなり。
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その時の羽織はこの小紋か、それともあのしま御召おめしか? ——かく母は窓をうしろにきちりと膝を重ねた儘、小さい煙管きせるくはへてゐた。時時わたしの顔を見ては、何も云はずにほほみながら。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「さ、御召おめしなさい」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)