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御免
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おゆる
ぞ
懸たりける因て久兵衞は
逃損じたりと思ひながらも
遁るゝだけは
云拔んと何卒
御免し下されよ私しは決して怪しき者に候はず
偏に
御勘辨を
これまでの懈怠と失礼とを、どうか
御免し下さいますようお願い致します
引拔て兄上
御免し下されと云より早く
咽喉にグサと
突立んと爲るを喜内は手早く
押止め其方は
豫て出家の望み有て相州鎌倉なる
尼寺へ參り度
心願の由夫故
豫て我に
暇を呉よと申せしを
取時は其人に氣兼ありて母樣への孝行も
自然怠る道理なれば少しも望みに候はず又
外々へ
縁付などとは思ひも
寄ぬ事何卒此事ばかりは
御免しをと一向
承引氣色もなければ
姑女始め人々も其孝貞を
“御免”の意味
《名詞》
御免(ごめん)
許可の尊敬語。
免職、免官の尊敬語。
赦免、容赦の尊敬語。
何かを拒否すること。いやなこと。
(出典:Wiktionary)