御免おゆる)” の例文
かけたりける因て久兵衞は逃損にげそんじたりと思ひながらものがるゝだけは云拔いひぬけんと何卒御免おゆるし下されよ私しは決して怪しき者に候はずひとへ御勘辨ごかんべん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これまでの懈怠と失礼とを、どうか御免おゆるし下さいますようお願い致します
蠅のはなし (新字新仮名) / 小泉八雲(著)
引拔て兄上御免おゆるし下されと云より早く咽喉のんどにグサと突立つきたてんと爲るを喜内は手早く押止おしとゞめ其方はかねて出家の望み有て相州鎌倉なる尼寺あまでらへ參り度心願しんぐわんの由夫故かねて我にいとまを呉よと申せしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とるときは其人に氣兼ありて母樣への孝行も自然しぜんおこたる道理なれば少しも望みに候はず又外々ほか/\縁付えんづくなどとは思ひもよらぬ事何卒此事ばかりは御免おゆるしをと一向承引うけひく氣色けしきもなければ姑女しうとめ始め人々も其孝貞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)