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後添
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のちぞひ
ふりがな文庫
“
後添
(
のちぞひ
)” の例文
後添
(
のちぞひ
)
のお常にいやな眼で見られながら、——それでも
漸
(
ようや
)
く伊勢屋の旦那に逢ひ、言ふだけの事は皆んな言つてしまひました。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
実際あの
齢
(
とし
)
でゐて、あのやうに若い美しい
後添
(
のちぞひ
)
を貰ふ事の出来たのは、
外
(
ほか
)
ならぬ神様のお蔭で、幾度お礼を言つたつて、言ひ過ぎるといふ訳のものではない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
岩城
(
いはき
)
さんが某氏の
後添
(
のちぞひ
)
にあの
方
(
かた
)
を世話しやうかと思ふと云つておいでになつた時に、私は滑稽なことを云ふ人であると思つて笑つたのでしたが、あの時はあなたも
傍
(
そば
)
においでになつて
遺書
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「越前屋の
後添
(
のちぞひ
)
の連れ子で、手代のやうに働いてゐる福松といふのが、昨夜兩國橋の上から大川へ投り込まれたんです」
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そのゲイ爺さんは百一歳の時、十六人目の
女房
(
かない
)
に亡くなられて、こつそり十七人目の
後添
(
のちぞひ
)
を貰はうとしたが、親類縁者の者に
留立
(
とめだて
)
されて、ぶつ/\
呟
(
ぼや
)
きながら
漸
(
やうや
)
く思ひとまつたといふ事だ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
お樂と、お樂の
後添
(
のちぞひ
)
、——死んだお淺とお菊には
繼父
(
けいふ
)
に當る彌助——の喜びはいふまでもありません。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「とても數へ切れるものぢやありません。兎も角、私は身を引きました。丸屋の
後添
(
のちぞひ
)
になるのは本望ですが、
伜
(
せがれ
)
の命はそれよりも大事です。三日前に旦那とは手を切りましたよ、親分」
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「達者で暮せよ、
後添
(
のちぞひ
)
なんか搜す氣になるな、馬鹿奴」
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「俵屋は金があり過ぎるよ、それに
後添
(
のちぞひ
)
の内儀——お春さんとか言つたね、あれは若過ぎるし、娘のお粂とお玉は綺麗過ぎる、もう一つ主人の孫右衞門は六十八といふ年で、病身で身動きも出來ないといふぢやないか」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
後添
(
のちぞひ
)
になれとでも言ふのだらう」
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
添
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世