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影燈籠
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かげどうろう
ふりがな文庫
“
影燈籠
(
かげどうろう
)” の例文
町の方から、がや/\と、
婦
(
おんな
)
まじりの四五人の声が、浮いた
跫音
(
あしおと
)
とともに
塘堤
(
どて
)
をつたつて、風の
留
(
とま
)
つた
影燈籠
(
かげどうろう
)
のやうに近づいて
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
芥川の
影燈籠
(
かげどうろう
)
も一つの魅力なり。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
牛だの、馬だの、
異形
(
いぎょう
)
なものが、
影燈籠
(
かげどうろう
)
見るようにふわふわまよって、さっさと駈け抜けてどこかへ
行
(
ゆ
)
くだね。
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此の
唯
(
ただ
)
一つの
灯
(
ともしび
)
が、四五人の真中へ入つたら、
影燈籠
(
かげどうろう
)
は、再び月下に、其のまゝくる/\と廻るであらう。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
塀の外をちらほらと人の通るのが、小さな節穴を
透
(
すか
)
して
遙
(
はるか
)
に昼の
影燈籠
(
かげどうろう
)
のように見えるのを、
熟
(
じっ
)
と
瞻
(
みまも
)
って、忘れたように
跪居
(
ついい
)
る犬を、勇美子は
掌
(
てのひら
)
ではたと打って
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
影
常用漢字
中学
部首:⼺
15画
燈
部首:⽕
16画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“影”で始まる語句
影
影法師
影響
影像
影向
影護
影身
影絵
影武者
影画