“影身”の読み方と例文
読み方割合
かげみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼にはこういう風に、精神病の娘さんが、影身かげみに添って離れないので、自分はかねて母から頼まれたお重の事を彼に話す余地がなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
影身かげみに附添うて、何うともして伊之助さんを守らねばなんねえぞ、これで汝の思う心も届き伊之助さんと盃いすれば斯んな嬉しい事は有るめえ
その夜中やちゅう彼の身辺にどのような怪異が起ったのであるか。我々は暫らく川手氏の影身かげみに添って、世にも不思議な事の次第を観察しなければならぬ。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)