弥栄いやさか)” の例文
旧字:彌榮
「両名とも、或いは、これが今生こんじょうのおわかれとなるやもしれませぬ。弥栄いやさかの御武運を祈りおります。今日は先もいそぎますれば、これでお暇を」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ご兄弟様とのおん仲も御むつまじく、四方よりのご人望は富岳よりも御高く、御在おわしますところの御皇子様! いよいよ弥栄いやさかえましまして、やがてはこの御国みくに御礎石おんいしずえとなられ
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
雄たけびぞ、弥栄いやさかを我等。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天津日子の弥栄いやさかを祈りまつる心にふたつはない。その為には、邪げとなる物は刈り尽す。外道ともなる、天魔ともなる。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しや、しや、弥栄いやさか
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
朝廷におかせられては、旧例にのっとって、御文治のほかに出でず、うち、御融和美しく、そと、聖徳をもっぱらにし給うて、万民と共に、お楽しい弥栄いやさかな御代をかさねられますれば
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とどろとどろ、弥栄いやさか
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)