已後いご)” の例文
耳を垂れて獅に近づきかの虎は毎度獅の残肉を食わさるるが嫌だから必ず獅を殺そうと言いおると告げると、獅野干にその両母の遺誡を語り已後いごかかる事を言うなと叱った
へい、なに御用ごようで。姫「これはおまへ莨入たばこいれだらう。「へい、これうも有難ありがたぞんじます。姫「誠に粗忽そこつだノ、已後いごつきや。「へいおそりました。どつちがお客だかわけわかりませぬ。 ...
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
美醜が現れて已後いごのことを問うのではなくして、その二つが未だ分れぬ已前いぜんの境地を追求しようとするのである。「好醜あらば正覚を取らじ」といった言葉がここでまた想い出されるではないか。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)