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差付
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さしつ
ふりがな文庫
“
差付
(
さしつ
)” の例文
二人は
此
(
ここ
)
で又もや
組討
(
くみうち
)
を始めたが、若い重太郎は遂に
老
(
おい
)
たる父を
捻伏
(
ねじふ
)
せた。彼は母の
仇
(
かたき
)
と叫びつつ、持ったる
洋刃
(
ないふ
)
を重蔵の
喉
(
のど
)
へ
差付
(
さしつ
)
けたのである。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「はい。よく御覧なさい。」と以前の女が
差付
(
さしつ
)
ける雑誌の挿絵。見れば、縁側に腰をかけている夫人風の女の姿で、「名士の家庭。」「創作家清岡進先生の御夫人鶴子さまのお姿。」
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
二人は松明を
差付
(
さしつ
)
けて窺うと、これは意外、幾百年を経たりとも見ゆる金の
兜
(
かぶと
)
であった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
併
(
しか
)
し彼は死んだのでは無かった。
其
(
そ
)
の
眼前
(
めさき
)
に蝋燭の火を
差付
(
さしつ
)
けられると共に、又もやきゃッと叫んで跳ね起きて、血だらけの顔を抱えながら岩から岩へ、
何処
(
どこ
)
へか飛んで行って
了
(
しま
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“差”で始まる語句
差支
差
差覗
差向
差出
差俯向
差別
差当
差置
差配