“巨多”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまた50.0%
きょた50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに此老人を殺してそれが為に得の行くのは唯此藻西太郎一人いちにんだ、老人は巨多あまたの財産を持て居て、しにさえすれば甥の藻西へ転がり込む様になって居る、のみならず老人の殺されたのは昨夜の事で
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
されば渠が巨多きょたの金銭を浪費して、父兄に義絶せられし後、今の情婦なにがし年紀とし三十、名をつやと謂うなる、豪商の寡婦に思われて、その家に入浸いりひたり、不義の快楽を貪りしが、一月ひとつきこそけれ
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)