じゆん)” の例文
社會の組織、社會の制度、社會の状態、社會の缺陥けつかん==何故人間社會には、法律はふりつ條文でうぶんじゆん査の長劍ちやうけんが必要なのであらうか。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
平次は茂十に案内させて、庭から材木置場を一じゆんし、それから塀の外の御朱印の傅次郎の死骸のあつた場所を見ました。
町を一じゆんして家へかへつて來る頃には、彼はもう坂の中で轉んだことをわすれてゐた。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
あらはに鳳輦ほうれんじゆんを為す
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
平次と八五郎はそれから又庭を一じゆんしました。嚴重を極めたのは戸締りだけで、塀はさすがに臆病らしい忍び返しも打たず、少し身輕なものなら、どこからでも越せないことはありません。