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居廻
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いまわり
ふりがな文庫
“
居廻
(
いまわり
)” の例文
作平のよぼけた後姿を見失った五助は、目の
行
(
ゆ
)
くさきも薄暗いが、さて見廻すと
居廻
(
いまわり
)
はなおのことで、もう
点灯頃
(
ひともしごろ
)
。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
持崩した身は、雨にたたかれた
藁
(
わら
)
のようになって、どこかの溝へ
引掛
(
ひっかか
)
り、くさり抜いた、しょびたれで、昼間は見っともなくて長屋
居廻
(
いまわり
)
へ顔も出せない。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人形町
居廻
(
いまわり
)
から築地辺、居酒屋、
煮染屋
(
にしめや
)
の
出入
(
でいり
)
、
往復
(
ゆきかえり
)
、風を払って
伸
(
の
)
しましたわ、すると大変。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
居廻
(
いまわり
)
の者は誰
謂
(
い
)
うとなく加茂川の横町を、根岸の馬車新道と
称
(
とな
)
えて、それの狭められるために、豆腐屋油屋など、荷のある
輩
(
やから
)
は通行をしない位であるが、今日は日曜故か、もう晩方であるためか
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“居”で始まる語句
居
居候
居睡
居所
居士
居間
居室
居眠
居合
居堪