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少焉
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しばし
ふりがな文庫
“
少焉
(
しばし
)” の例文
少焉
(
しばし
)
泣きたりし女の声は
漸
(
やうや
)
く鎮りて、又
湿
(
しめ
)
り
勝
(
がち
)
にも語り
初
(
そ
)
めしが、一たび
情
(
じよう
)
の為に激せし声音は、
自
(
おのづ
)
から始よりは高く響けり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
少焉
(
しばし
)
ありて
前
(
さき
)
のアヌンチヤタに似たる少女は此室に入り、將に進みて我が居る亭に入らんとす。われは心にいたく驚きて、
身内
(
みうち
)
の血の湧き立つを覺えき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
觀棚は内壁の布張汚れ裂けて、天井は
鬱悒
(
いぶせ
)
きまで低し。
少焉
(
しばし
)
ありて、上衣を脱ぎ
襯衣
(
はだぎ
)
の袖を
攘
(
から
)
げたる男現れて、舞臺の前なる燭を
點
(
とも
)
しつ。客は皆無遠慮に聲高く語りあへり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
少焉
(
しばし
)
ありて
猶太
(
ユダヤ
)
宗徒の
宿老
(
おとな
)
の一行進み來て、頭を
露
(
あらは
)
して議官の前に跪きぬ。その眞中なるを見れば、美しき娘持てりといふ彼ハノホにぞありける。式の辭をばハノホ陳べたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
焉
漢検1級
部首:⽕
11画
“少”で始まる語句
少
少時
少女
少年
少許
少々
少輔
少弐
少女子
少尉